矛盾だらけの賭博王国・日本がカジノ非合法になっている理由
日本は賭博王国
世界中の人が「何で?」と驚きしか出てこないレベルに、賭博が国内に蔓延していて、ギャンブル好きが多い日本人。でも、何故か、カジノは非合法とされています。
世界で見てみると、120ヵ国以上が合法としているカジノが駄目で、世界にほぼ無いパチンコがOKという違いはなんなのでしょうか?
日本にある公営ギャンブル
もともと軍馬の育生の為に始まった競馬は、現在では、世界的なレースに出場し優勝する馬が誕生する程、盛んな競技になっています。
造船産業の振興目的で始まった競艇も、ギャンブル好きが集う賭博場となっています。現在、ボートレースとして新しくアピールを進めていますが、世界中で見ると、ほぼ日本単独の競技になっています。
よく覚えておいてください。
日本の現行の法律では、この4つの公営ギャンブル以外は「違法」であり、賭博行為になるのです。
パチンコ・スロットは賭博ではなく「遊技」
日本で、ちょっと歩いたり、ちょっと車で移動すると、必ず目にする大きな建物。「パチンコ」や「スロット」は、日本の解釈では賭博では無いのです。
一般的に見ると、遊んでいる人も、営業している人も、「賭博」と認識して行っている行為「パチンコ・スロット」は、法律的には、賭博ではないという扱いになります。
パチンコ屋は、遊技場という認識となり、ゲームを提供しているだけ。景品に交換はするけど、お金にはなりません。
でも、勝ったらお金になるよね・・・?
景品をお金で買い取ってくれているのは、パチンコ屋とは関係の無い業者。
なんだか、よくわからない理論がしっかりと出来上がっていて、賭博では無い事になっています。
パチンコの売上はラスベガスカジノの4倍
賭博が禁止となっている日本で、賭博では無いけど、勝ったらお金になる遊び「パチンコ」の売上は、約20兆円規模。
カジノの盛んなアメリカでの、カジノ市場規模は4兆6000億円程度ということなので、日本のパチンコ産業は、その4倍の規模です。あるいはそれ以上かもしれません。お隣の韓国はカジノの売上は、300億円程度といわれています。
では、カジノも同じ方法でやれば良い。
パチンコがこの方法で、賭博では無いと言い切れ、営業できるのであれば、カジノも、カジノ場では景品に交換するだけ、そして、景品交換所が買い取って現金化してくれる様にしたらいい。
と簡単に思いますが、それが可能なら、もうカジノは世の中に溢れているはずです。
パチンコ屋があるからカジノは非合法
日本では、パチンコは一大産業です。パチンコ屋を営んでいる上場企業も沢山ありますし、そのゲームを作っている会社も沢山あります。
普通の人が見たら、確実にギャンブルと言える行為を、グレーゾーンのまま放置している性で、パチンコは巨大産業に成長してしまいました。
結果「日本は既に賭博王国」です。

むしろ、カジノよりギャンブル依存症では・・・
パチンコ屋の売上や、駅前の一等地に沢山パチンコ屋がある事が、賭博王国である事の何よりの証明です。多くの人がギャンブルにのめり込み、負けて、パチンコ屋が儲けているのがよくわかります。
これだけ大きな産業が動いているという事は、これに関わって生活を築いている人が多くいるという事になります。
日本でこれだけパチンコが流行ったのは、確実に「日本にカジノがないから」です。
そして、カジノが合法化されて、街にカジノができてしまったら、恐らくパチンコ屋は大打撃をうけます。
テレビなどで政治家や有識者という方達が、カジノ合法化の為には、ギャンブル依存症の対策など、しっかりやらなければいけないなど、キレイな事を言っていますが、既にギャンブル王国なのですから、そんな事は、それ程、重要な問題ではありません。
一番重要なのは、パチンコに関わる「力を持つ人達」とのパワーバランスであり、「力を持つ人達」を納得させるのが大変という事なのでしょう。
要するに、田中角栄さんの言葉を借りると「政治は数であり、数は力、力は金だ」という事で、「金を持つ力がある人」がパチンコ業界には多くいる。
逆にすると「金は力であり、力は数、数は政治力」。
これだけ巨大産業となったパチンコ業界は、金もあり、政治家を選ぶ数や力も持っているという事なのでしょう・・・。
数で選ばれる政治家。
法律を決めるのは政治家。
簡単な解決方法は、「パチンコ屋さんに、カジノ営業の利権を与える」しかなさそうですね・・・。
これは、簡単に話は進みそうもありません。